太陽光発電システムはメンテナンスフリーである、といった誤った認識では、
長期間の安定した発電を得ることはできず、事業性を失うことになります。
実際にはいろいろな要因により故障が発生する可能性があります。屋外に長期間放置するため、パネルやパワコンへの台風等の気象の影響も無視できません。
異常の発生を早く気付いて復旧対応することが必要です。
O&Mとは、オペレーション(運用)とメンテナンス(保守)の略で、常時発電現場を遠隔監視し、適切な点検を行い、異常ある時は迅速に対応する、これら一連の備えを確立し、発電所の事業性を守ることです。
平成29年4月の改正FIT施行により、50kw以上の発電所についてO&Mの実行が義務付けられました。安全性や運用に問題ある発電所は認定取り消しを含む処分を受けることになります。
目視点検から機器による測定・検査まで、各点検項目について、システムの異常や経年劣化を確認します。
IVカーブトレーサーによって、太陽光モジュールの発電性能を測定します。
モジュールやパワコンなどの機器からの異常な発熱を発見します。
パワコンや集積箱の異常を分析します。
遠隔監視装置によって、太陽光発電の運転状況を身近に把握することが出来ます。
発電状況や売電状況をリアルタイムで把握し異常時に対応出来るよう、遠隔視装置が必要です。
点検や遠隔監視でモジュールやパワコンの異常が発覚した場合には、当社技術員が駆けつけて対応します。部品の交換や修理が必要となる場合があります。
JQA(日本品質保証機構)の実験では、通常の埃は雨で流されるとしても、脂分が取れない汚れ等もあり、年間で1.0~2.2%の効率低下があると報告されています。専用の洗浄機と洗剤でパネル表面を傷つけることなく蓄積した汚れも除去します。
雑草を放置しておくとやがてパネルに影響を及ぼします。年に1~数回の除草は太陽光発電の正常な稼働の為に必要です。周辺の環境や美観への配慮も見逃せません。